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日本初の女医、社会運動家として、医師として、女性として、不屈の精神と大いなる愛に導かれたその生涯
荻野吟子は、現在の埼玉県熊谷市の生まれです。幼き頃より両親が兄たちより頭が良いと感嘆した位に聡明な女の子でした。吟子の生まれた明治時代は男尊女卑の時代です。吟子は女に学問はいらぬと隣村の名主の家に嫁がされてしまいました。さらに、夫から性病をうつされ子どもが産めぬ体になってしまいますが、嫁ぎ先からは子どもの産めぬ嫁はいらぬと実家に帰されます。最初は泣いた吟子でしたが、こんな無情なことはないと立ち上がり、自分と同じ運命で泣いている女性のためにも医者になると決意します。
当時の日本には女性に医者の認可をあたえる制度はなく、吟子は男子の学校に通い、苦労に苦労を重ねて、日本で初めての女医になります。現在の滝乃川学園の前身であった弧女学園は、吟子の家
で教育を始めたのです。吟子は、 男性社会の中で道なき道を進み、女性の地位向上に生きた人です。彼女は、不屈の精神と大いなる愛「人その友の為に、己の命をすつるは、此れより大いなる愛はなし」(ヨハネ15:13)、この言葉を自分の心に刻みました。自分を甘やかさず命をかけて生きる、この愛に勝るものはなし、と目の前で社会に虐げられた人々や障がい持って生まれた人々の為に、生涯を捧げました。
監督 | 山田火砂子 |
出演 | 若村麻由美/山本耕史/賀来千香子/佐野史郎/綿引勝彦/渡辺梓/堀内正美/平泉成/山口馬木也/柄本明 |
作品データ | 2019年/日本/110分 |
配給 | 新日本映画社 |
上映期間 | 10/26(土)~11/22(金) |
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上映時間 | 10:00/12:20/14:35 |
当日料金 | 一般:1,800円/大学・高校:1,500円/シニア:1,000円 |