ニューシネマウィーク東京2020

2020年、「インディーズのための新しい映画祭」をスタートさせます。近年『カメラを止めるな！』の大ヒットなどにより「インディーズでも面白ければちゃんとお客さんが来てくれる」という認識が浸透してきました。そんな時代に、本当に優れたインディーズ作品を集めて、インディーズ映画の魅力や面白さをより多くの人たちに体感してほしいと思い企画したのが「ニューシネマウィーク東京2020」です。

今回は16本の最新長編＆短編を選りすぐって上映します。これからの日本映画を面白くするクリエイターがきっとこの中にいます！　ぜひその目で確かめてください。

武藤起一（ニューシネマウィーク東京2020 ディレクター）

 

 

TIME TABLE

 

 

 

ニューシネマセレクション

「ニューシネマウィーク東京2020」のメイン部門となります。最新の日本のインディーズ作品(50分未満の中短編)の中から選りすぐった10本を上映します。会場では観客投票も行われ、もっとも高い支持を得た作品(監督)には「観客賞」が与えられ、賞金として10万円が授与されます。ぜひお気に入りの作品を見つけて、投票してください。

 

プログラム①

『それでも、洗う』監督：寺谷千穂

大介は強迫性障害のため汚染を恐れ、日々洗浄行為を繰り返す。ある日、友人の譲にパフェを食べに誘われるが、周りの汚れが気になりなかなかパフェを食べられない。

 

出演	コガケースケ／菅原稜裕／田村愛理
作品データ	2019年／14分

 

『四重奏／カルテット』監督：小野光洋

街で出会った女子高校生・愛香に一目惚れした中学生の蓮。一方、愛香は家庭教師の大学生・譲に片想い中。さらに譲も思いを寄せている女性がいた。小江戸･川越を舞台に、３つの片想いが交錯する。
★2019 キテミル川越ショートフィルム大賞 奨励賞

 

出演	上原あか星／片岡空夢／澤木愛輝／米山敬子／小野光洋
作品データ	2019年／22分

 

『僕のパ、あなたのパ』監督：藤木裕介

「パニック障害」になってしまった、一平。発作がいつ起こるか分からず、働けなくなってしまう。一平は、周囲の優しさに苦しめられ、また助けられる。

 

出演	小関翔太／山口けい／浅井一仁／ほりかわひろき／永楠あゆ美／竹崎綾華／日下七海／稲川聡史／山岡竜弘
作品データ	2019年／20分

 

『わたしのヒーロー』監督：佐藤陽子

都内のITコンサルに勤める松本遼は、現在育休中。想像以上の育児の大変さに疲れ果てる毎日。けれども、本当の大変さはそこではなかった。それは職場復帰してからも、更に重くなってのしかかってくるのだが…。

★2019 あいち国際女性映画祭 グランプリ＆観客賞

 

出演	大門嵩／大山真絵子／伊藤慶徳／オギクボノ・トム／吉田萌果／勝間爽
作品データ	2019年／39分

 

 

プログラム②

『山田』監督：馬渕有咲

死に場所を求め、樹海に来た男・小林が、”やつら”と必死に戦う男・山田と出会う。おもちゃの銃を手に持ち、見えない敵と戦いながら一生懸命生きようとする山田と過ごすうちに、小林の気持ちに変化が起こる。

★2019 新人監督映画祭 短編部門グランプリ

 

出演	イワム／辻智輝
作品データ	2019年／20分

 

『ゴールド』監督：松本恵

家族は、ダメな事があったら全てダメになってしまうのか。嬉しかった事や楽しかった事まで、なかった事になってしまうのか。祖母の米寿を素直に祝えない萌々の物語。

 

出演	堀井綾香／中島ひろみ／稲尾清二／池田由生／岩松れい子／白倉千／ますいたかみち／大浜正也／武田祐一／中右遥
作品データ	2019年／29分

 

『パパ活のきみ』監督：柳田慎太郎

独身生活を満喫していた左京は、趣味のパパ活にお熱だ。待ち合わせの公園に向かうと、そこにいたのは愛子と名乗る女。２人は疑似親子関係となり、楽しい時間を過ごし、訪れる別れ。しかし、愛子が部屋にいた。

 

出演	村松和輝／成沢愛希／長山浩巳
作品データ	2019年／41分

 

 

プログラム③

『ランチメイト症候群』監督：浜崎正育子

祖母の作ってくれたお弁当がけなされた。そんな真由美が向かった先はトイレだった。

★2019 栃木・蔵の街かど映画祭 グランプリ

★2019 いぶすき映画祭 金のいぶすき賞＆審査員特別賞

★2019 那須ショートフィルムフェスティバル 観客賞

 

出演	渡辺優奈／森脇里奈／藤井正子／しみずまこ／福井みのり／笠原彰人
作品データ	2018年／23分

 

 

『組み立てる女』監督：辻井俊

中原和美はヤクザである恋人を亡くし、毎晩、形見の拳銃を分解しては組み立てる。ある日、和美は勤務先の図書館で浪人生の良子と出会う。

 

出演	藤島マユカ／渡邊梨香子／庄司浩之／波子／飛磨
作品データ	2019年／29分

 

『still dark』監督：高橋雄祐

料理人を志す盲目の青年ユウキは、とあるレストランのナポリタンに心を奪われる。見習いとして働きはじめたユウキは先輩アルバイトのケンタや料理長と心を通わせながら、自身の夢や障がいと向き合うが…。

★2019 杉並ヒーロー映画祭 観客賞＆最優秀主演俳優賞

 

出演	髙橋雄祐／小谷けい／永田健
作品データ	2019年／41分

 

 

 

プレミアナイト　※日時指定チケットあり

2020年に劇場公開が予定される新鋭監督の長編作品３本をプレミア上映します。

※日時指定のチケットはチケットぴあ、セブン-イレブンで販売

※前売券の販売状況により、当日券の販売数が少なくなることがございます。

 

①『トンカカトン』＊ワールドプレミア

© K’s movi-E.connect

元漁師というユニークな経歴を持つ小平哲兵監督の初長編。『父の日』(2015)が新人監督映画祭短編部門・準グランプリほか多くの受賞を果たした小平監督が、自分の原点とも言える福井の漁村で丹念に撮り上げた勝負作です。これが世界初上映となります。

叔父の竹中進仁と同じ造船所で働き始めた松浦信は、ガサツで奔放な叔父に嫌気がさしていた。ある日、信は進仁の妻の病院への送迎を投げ出してしまう。 口論となった信と進仁だったが、そこで進仁の余命があとわずかであることを知らされる。死後、何を残せるか模索する進仁は信に「一緒に暮らそう」と願い出る。

 

監督	小平哲兵
出演	村上和也／中田裕一／泉里絵／藤堂海／杉本卓三／竹下かおり
作品データ	2019年／100分

 

 

②『愛うつつ』

WebCMディレクター等の仕事をしながら映画を撮り続けている葉名恒星監督の初長編です。本作は、カナザワ映画祭2019「期待の新人監督」、2019 TAMA NEW WAVEコンペティション部門等で上映され、高い評価を受けています。

人材会社の営業職を勤める新⽥純と⼤学⽣の白井結衣は、付き合って７ヶ月。二人は仲睦まじい関係であったが、純は結衣を抱けずにいた。『愛してるからこそ抱けない』純と、『愛してるからこそ抱かれたい』結衣。⼆⼈の愛の形の違いは、結衣が、「純の秘密」を知ったことをきっかけに対⽴する。

 

監督	葉名恒星
出演	細川岳／山本和穂／佐藤岳人／井上実莉／大澤由理／黒木克幸
作品データ	2019年／70分

 

 

③『されど青春の端くれ』

この森田和樹監督の初長編は、2019年のゆうばり国際ファンタスティック映画祭でグランプリ＆シネガーアワードを受賞し、一躍注目を浴びました。現在、森田監督は新作長編を制作中で、そちらも2020年の公開が予定されています。

北朝鮮からミサイルが発射された。だけど僕たち3人は変わらずにふざけて遊んでる。

★2019 ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 グランプリ＆シネガーアワード

★2019 うえだ城下町映画祭 審査員賞

 

監督	森田和樹
出演	黒住尚生／佛淵和哉／櫻井保幸／村田奈津樹／十夢／佐藤一輝／三宅里沙／小山梨奈／しじみ
作品データ	2018年／68分

 

 

 

特別上映『ミゾロギミツキを探して』アンコール　当日券のみ/1,200円

2019年11月に公開された、吉野竜平監督の最新作『ミゾロギミツキを探して』のアンコール上映です。今の時代の閉塞感を見事に切り取った作品として話題となりました。まだ見ていない方はぜひこの機会にご覧ください。

震災から７年。オリンピックまで２年。津波にのみ込まれた長女・ミツキは今どこに。ずっと時間が止まっていた溝呂木家の人々が、一歩踏み出すために石巻から東京へ向かう。父と母は霊媒師に会いに。妹はミツキの元カレに会いに…。

 

監督	吉野竜平
出演	河合瑠果／松木大輔／村田美輪子／駒澤晴信／守屋惠美／しゅはまはるみ／水原睦／川島信義／横江泰宣／鶴田翔／結城和子／香篠眞穂／山岸佑哉／岬ミレホ／萌夏
作品データ	2018年／71分

 

 

 

クロージングセレモニー　当日券のみ／1,200円

最終日の最終回はクロージングセレモニーを開催します。「ニューシネマセレクション」の観客投票で選ばれた作品の発表と表彰と上映、さらにゲストを迎えてのトークショーなどで新しい映画祭のフィナーレを飾ります。

 

 

 

 

主催：ニューシネマワークショップ