©「月はどっちに出ている」製作委員会 |
キネマ旬報100周年特別企画 1990年代日本映画ベストテン第1位
『のど自慢』『パッチギ!』『フラガール』と2000年代の日本映画に新風を吹き込んだ映画会社シネカノンの記念すべき第1作目の制作映画は1993年に劇場公開された『月はどっちに出ている』。タクシー運転手で在日コリアンの主人公とフィリピンパブで働く女性との恋模様を軸に、彼らを取り巻くヤクザや在日外国人などの人生を描いた本作は、当時も禁忌とされていた差別用語や危ない表現が満載ゆえに、映倫が劇場公開審査に異例の注文をつけたという逸話を残した。
『月はどっちに出ている』は公開館の新宿ピカデリー2で26週に及ぶ超ロングラン上映に加え、キネマ旬報ベストテンの日本映画第1位獲得、ブルーリボン映画賞での作品賞をはじめ、その年の殆どの映画賞を席捲し高い評価を得た。
在日コリアンのタクシードライバー、忠男(岸谷五朗)は朝鮮学校の同級生、世一の会社で、風変わりな同僚たちといい加減な毎日を送っている。フィリピンパブのホステス送迎を日課にしている忠男はある日、新顔のチイママ、コニー(ルビー・モレノ)に出会う。妙な関西弁で生意気な口を利く彼女になぜか惹かれる忠男は、コニーの留守の間に彼女の部屋に勝手に上がり込んでしまう。そんな中、忠男の同僚たちは続けざまに事件を起こし、タクシー会社は惨憺たる有様になっていた。
職業=タクシードライバー。都内の道には詳しいけれど、恋の迷路で方向音痴。ヤバクて、笑えて、せつなくて、抱きしめたくなるふたりです。
監督 | 崔洋一 |
出演 | 岸谷五朗/ルビー・モレノ/絵沢萠子/小木茂光/遠藤憲一/有薗芳記/麿赤兒/國村隼/芹沢正和/金田明夫/内藤陳/萩原聖人/古尾谷雅人 |
作品データ | 1993年/ヴィスタサイズ/109分/DCP |
配給 | マンシーズエンターテインメント |
上映期間 | 9/21(土)~9/27(金) |
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上映時間 | 21:00 |
当日料金 | 一般:1,500円 /大学・高校生:1,300円/シニア:1,000円 |