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泉は天上の世界とつながっている
メキシコの泉(セノーテ)をめぐる神秘の旅
カメラは浮遊する 失われた光と記憶を呼び戻すために
メキシコ、ユカタン半島北部に点在する、セノーテと呼ばれる洞窟内の泉。 セノーテはかつてマヤ文明の時代、唯一の水源であり雨乞いの儀式のために生け贄が捧げられた場所でもあった。現在もマヤにルーツを持つ人々がこの泉の近辺に暮らしている。
現世と黄泉の世界を結ぶと信じられていたセノーテをめぐって交錯する、人々の過去と現在の記憶。そこに流れるのは「精霊の声」、「マヤ演劇のセリフテキスト」など、マヤの人たちによって伝えられてきた言葉の数々。カメラは水中と地上を浮遊し、光と闇の魅惑の映像に遠い記憶がこだまする。
タル・ベーラの愛弟子、小田監督はいまもこの地に住む人々にも取材し、集団的記憶や原風景を映像として立ち上げようと試みた。小田監督はセノーテの水中撮影のため、ダイビングを学んで8mm フィルムカメラ、iphone などを駆使し、これまで誰も見たことのない世界を映しとった。
また、音楽家の坂本龍一氏と映画監督の黒沢清氏が審査し、世界に羽ばたく若い才能のために2020年に設立された大島渚賞では、その才能が認められ第1 回目の受賞という快挙となった。
監督・撮影・編集 | 小田香 |
作品データ | 2019年/メキシコ・日本/マヤ語・スペイン語/日本語字幕/75分/DCP |
配給 | スリーピン |
上映期間 | 9/19(土)~10/16(金) |
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当日料金 | 一般:1,800円/大学・高校:1,500円/シニア:1,000円 |