©DOI Toshikuni 2024 |
2023年10⽉7⽇、ハマスによる越境攻撃をきっかけに始まったイスラエルによる未曽有のガザ攻撃からまもなく1年。イスラエル、パレスチナの両国を⻑年取材し続けてきた⼟井敏邦監督が、30年にわたる激動のガザの記録をまとめたドキュメンタリー映画。
故郷を追われ、ガザ最⼤の難⺠キャンプ「ジャバリア」で暮らすエルアクラ家。⼟井敏邦は1993年9⽉の「オスロ合意」直後から住み込みで取材を開始した。職につけず、結婚もままならない息⼦たち。家族と共に故郷へ戻れる⽇を待ち続けている⽗。イスラエル軍の撤退、解放、パレスチナ⾃治政府の誕⽣ 。「和平」ムードに⼈々が歓喜する⼀⽅で、⽗は「これは本当の和平ではない」と怒り、故郷への帰還を諦めて家の増築を始める。パレスチナ初の選挙が⾏われ、インフラが整備されたガザで、エルアクラ家の息⼦たちは仕事と家庭を持ち、新たな⽣活を送っていた。しかし⾃治政府の独裁・強権政治と腐敗が深刻化し…。25年の歳⽉をかけエクアクラ家の⼈々の⼈⽣をみつめた本作はガザ住⺠にとって「オスロ合意」とは何だったのかを問い、「ガザのパレスチナ⼈」と⼀括りにされる彼らが私たちと“同じ⼈間”であることを伝える。なお、エクアクラ家の⼈々は今回のイスラエルの軍事作戦により、消息が途絶え安否不明となっている。
イスラエル国家を認めず、全パレスチナの解放、難⺠の帰還を掲げるハマス。彼らは貧困に苦しむ家庭への⾷
料配布や孤児の救済、⼥性の職業訓練、医療⽀援といった慈善事業と、 パレスチナ解放をめざす武装闘争の両⾯で⺠衆の⽀持を拡げてきた。2006年の選挙と、翌年の内戦の勝利によってハマスがガザ地区を実効⽀配するようになると、イスラエルは封鎖政策を強化。さらにはハマスの悪政も重なり、⼈びとはかつてない貧困に喘ぐことになる。絶望した住⺠たちの中にはイスラム教で禁⽌されている⾃殺に⾛る者、ガザ脱出を図る者まで続出していた。本作は後にイスラエルに暗殺されたハマスの指導者やスタッフ、戦闘員、そしてガザ住⺠へのインタビューを重ね、ハマスが⺠衆から乖離していったプロセスを追い、今のガザの惨状の根源を浮かび上がらせる。そして今回のガザ攻撃を受けた現地からの報告を元に、インフラも⼈間も、すべてが破壊されてしまった現在のガザの厳しい現状を伝える。
監督・撮影・編集・製作 | ⼟井敏邦 |
作品データ | 2024/⽇本/205分(120分+85分)/Blu-ray |
配給 | リガード |
上映期間 | 10/26(土)~11/8(金) |
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上映時間 | 10:00 |
当日料金 | 一般:2,200円/シニア:2,000円/大学・高校・障がい者:1,800円 |
備考 | 【休憩10分あり】第一部 120分 第二部 85分 ※こちらの作品は【特別興行】のため 〈映画ランド割〉一般2,000円、学生1,500円 〈夫婦50割〉お二人で4,000円 11/1の〈映画サービスデー〉1,500円 となります。 |