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G.I.S.M.、GAUZE、THE COMES、THE EXECUTE、町⽥町蔵……。世界に影響を与え続ける80 年代ジャパニーズハードコア・パンクシーンの黎明期を記録し、新世代のアーティストたちの表現に迫ったドキュメンタリー・パンク映画。
1970 年代後半の東京ロッカーズ以降、より過激な表現を求めて現れた若者たちによるジャパニーズハードコア・パンク。その中でハードコア四天王と呼ばれたギズム、ガーゼ、カムズ、エクスキュート。パンクバンドINU、FUNA を解散後、⼈⺠オリンピックショウとして活動していた町⽥町蔵(現・町⽥康)。『狂い咲きサンダーロード』(1980年)、『爆裂都市 BURST CITY』(1982年)を続けて発表しインディーズ映画界の寵児となった⽯井聰亙(現・⽯井岳⿓)。名だたるアーティストたちが出演し、⾳楽シーンのみならず世界に影響を与え続ける80 年代の⽇本のハードコア・パンクシーンの黎明期を記録したのは映像作家の安⽥潤司、当時21 才。1984年の初公開後、劇場やライブハウスを中⼼に上映され、延べ50,000 ⼈もの観客を動員した。そして1994 年を最後に⼀切の上映をやめビデオ化されることもなく消えた。その後、様々な憶測が⾶び交い、上映不可能と⾔われた伝説のドキュメンタリー・パンク映画『ちょっとの⾬ならがまん』が久しぶりの劇場公開となる。
監督:安⽥潤司
出演:GAUZE、G.I.S.M.、THE EXECUTE 、THE COMES、THE TRASH、CLAY、GASTUNK、町⽥町蔵、⽯井聰亙、サヨコ(ZELDA)、佐藤幸雄(すきすきスウィッチ)、マサミ、ほか
作品データ:1984年/⽇本/46分/スタンダード/DCP
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東京グランギニョル、M.M.M.、テクノクラートと続く活動で東京の演劇シーンを塗り替えた奇才・飴屋法⽔と劇団メンバーが集結。ドキュメンタリー・パンク映画『ちょっとの⾬ならがまん』、ハードコアパンクバンド G.I.S.M.の全映像作品や数々のミュージックビデオを監督した安⽥潤司の⻑編デビュー作。テクノクラートのマシンが轟⾳とともに圧倒的な存在感を放つ。
ジャパニーズハードコア・パンクの黎明期を追った『ちょっとの⾬ならがまん』の安⽥潤司監督が次回作の着想を得たのは、演劇界の奇才・飴屋法⽔をはじめとするアンダーグラウンドシーンを席巻していたアーティストたちとの出会いだった。飴屋法⽔のアートユニット、テクノクラートのマシンと美術家・三上晴⼦のオブジェが圧倒的な存在感を放ち、映画史上類をみないかたちで現代アートと映画の融合が実現した。出演に名を連ねるのは、東京グランギニョル、M.M.M.、テクノクラートのメンバーである⽯川成俊、棚橋ナッツ、上野仁、佐野秀介。ハードコア・パンクバンドG.I.S.M.の横⼭SAKEVI。頭脳警察のパンタと⽯塚俊明。そして、飴屋法⽔とテクノクラートのマシン。登場⼈物全員が本⼈として登場し、仮想現実と戯れるように物語が紡がれていく。
【STORY】
東京、ウクレレをかき鳴らしながらシャウトし街を闊歩するウクレレバンドのガソリン兄弟(タナハシ、ウエノ、サノ)。
瀬⼾内海の島で動物や昆⾍の研究に没頭しながら静かな⽣活をおくる⻘年・ナルトシ。
不気味なマシンが鎮座する施設で⽣活するアメヤ。
ガソリン兄弟の友⼈・ワクタの宝物、⽊彫りの「おばあちゃん」が泥棒に盗まれたことでひと夏の平穏な空気は⼀変する。
アメヤのマシンが意思を持つ⽣き物のようにひとりでに動きだし、ガソリン兄弟とワクタは奇妙な幻想に取り憑かれ、ナルトシとの壮絶な争いが勃発する。
監督:安⽥潤司
出演:⽯川成俊、棚橋ナッツ、上野仁、佐野秀介、和久⽥理⼈、柴崎賀宜、飴屋法⽔、SAKEVI(G.I.S.M.)、PANTA(頭脳警察)、⽯塚俊明(頭脳警察)、鈴⽊源⼀郎、キース、ショウ、ミズタニモトコ、永福町姉妹、宮崎マサヤ、友⾕英孝
作品データ:1993年/⽇本/86分/ビスタ/DCP
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1981年に結成されたハードコアパンクバンドG.I.S.M.は、アナーキー&バイオレンスをテーマにボーカリスト横⼭SAKEVI の展開する過激なステージと世界初と⾔われるデスボイス、そしてハードコアパンクの枠を超えたパフォーミングアートで今でも世界中に⼤勢のシンパを持つ伝説のハードコアパンクバンドである。
本作品は、G.I.S.M.を追い続けた安⽥潤司がその10 年間を⼀本の作品にまとめ、1995 年にビデオリリース、国内外で⾼い評価を受けたドキュメントイメージビデオである。今回、この40周年上映のためにデジタルリマスターした劇場初公開作品。
監督・撮影・編集:安⽥潤司
作品データ:1985年/⽇本/53分/DCP
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「烈波壊虐⾳群突⼊911」は横⼭SAKEVI(Vo)が原案および主演を務めた「GEOTROPISM」をはじめ、オーディエンスに⼤きな衝撃を与えた「エッグプラント ラストライブ」、リハーサルスタジオで演奏する様⼦を収めた初公開映像など、ライブ映像を中⼼に複数の素材を約1時間にまとめた作品。
本作は2018年9⽉11⽇に東京・⽴川シネマシティにて⼀夜限定で公開。以降上映が⾏われなかったが、6 年の時を経てDVD がリリース、メジャーアーティストやアイドルのDVD を超えてオリコン1位を記録し話題になった。
2018年当時、映画公開後のSNS には「凄まじい映像体験。轟⾳の芸術」「あまりにも圧倒的な臨場感に驚愕」 「壮絶、恐怖体験」など感想が溢れた。2024 年 9 ⽉ 11 ⽇全世界同時発
売。
監督・撮影・編集:安⽥潤司
作品データ:2018年/60分/⽇本/DCP
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2014年に桜島のふもとで産声を上げた野外⾳楽フェス「WALK INN FES!」は、「僕らの街は、僕らで創る。」をテーマに掲げ、当初は協賛も募らず、プロのイベンターを使わず、出演するバンドマンたちがステージを設営し出番以外の時間は運営を⼿伝う DIY なフェスだ。もう⼀つの特徴は地元のミュージシャンが数多く出演し、名だたるバンドやアーティストと肩を並べてパフォーマンス を披露すること。⽇本でも数少ない「⾃⽴するローカルカルチャー」の雛形でもあり、それはまさに⼩さな「街」のようだった。
しかし、2020年、コロナウイルスの猛威が世界を襲った。僕らの「街」はこのまま終わってしまうのだろうか?フェスの発起⼈である⾳響エンジニアの野間太⼀は⿅児島の仲間達と何を考え、この「街」を創ったのか、フェスに参加した⼤勢のミュージシャンのライブシーンやインタビューなど、10 年にも及ぶアーカイブから紡がれる、⾳楽から⽣まれた街「WALK INN FES!」と「鳴らし続けている者たち」による映像詩。
監督・撮影・編集: 安⽥潤司
出演 : Ken Yokoyama/BRAHMAN/フラワーカンパニーズ/the band apart/HAWAIIAN6/G FREAK FACTORY/MOROHA/locofrank/怒髪天/OAU/bacho/タテタカコ/突然少年/塩屋楓優/野間太⼀/ほか
作品データ:2022年/⽇本/111分
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1984 年〜1985 年の⽇本のポジティヴ・パンク(ポジパン)、ポストパンクシーンをとらえた伝説のライブフィルム。その後のパンクシーン、ヴィジュアル系バンドシーンに多⼤なる影響を与えたアーティスト、あぶらだこ、アレルギー、マダム・エドワルダ、サディ・サッズの貴重なライブドキュメントを収録。
監督はLUNASEA、LʼArc〜en〜Ciel、BUCK-TICK などの⾳楽映像監督を務めるビジュアル系映像の第⼀⼈者 ⼤坪草次郎。安⽥と共にP.P.P.project を⽴ち上げ、G.I.S.M.のほぼ全作品の撮影としても参加している。
監督 | 大坪草次郎 |
出演 | あぶらだこ/マダム・エドワルダ/サディ・サッズ/アレルギー |
作品データ | 日本/1985年 |
上映期間 | 10/19(土)~11/8(金) |
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上映時間 | 作品案内参照 |
当日料金 | 一般:1,800円/大学・高校:1,500円/シニア:1,200円/障がい者・同伴者(1名まで):各1,000円 |