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舞台はルイジアナ・バイユー、ミシシッピ・デルタ、ノース・ミシシッピ・ヒル・カントリーを中心としたアメリカ南部。その地から輩出された大御所ブルース・ミュージシャンたちを追いながら、ブルースの精神、その栄光と衰退、そして未来への希望を描いたドキュメンタリー。半世紀以上にわたり活躍し、今なおその地に居を構えチトリン・サーキットやジューク・ジョイントを続ける彼らの、ブルースと笑顔に満ちた日常が映し出される。2017年のグラミーで最優秀トラディショナル・ブルース・アルバム賞に輝いた巨匠ボビー・ラッシュをはじめ、日本でも馴染み深いバーバラ・リンやヘンリー・グレイ、更にキャロル・フラン、レイジー・レスター、ジミー“ダック”ホームズ、R.L.ボイス、リル・バック・シネガル、リトル・フレディ・キング、そして今は亡きバド・スパイアーズ、ティーニー・ホッジズ、L.C. ウルマ―、ロバート“ビルボ”ウォーカー等々、大勢のブルース・ミュージシャンが登場。それぞれの言葉でブルースについて語り、歌い奏でる。ステージから地元のパーティー、庭先での即興演奏まで、彼らの貴重なセッションの数々は必見!カナダ人のダニエル・クロス監督が三年以上の年月を費やしてようやく完成させた本作は、各国の映画祭で批評家・観客ともに高い評価を受け、数多くの賞を受賞。全米では公開館数を驚異的に増やし話題となった。
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エルヴィス・プレリーにはスコティ・ムーアとビル・ブラックとD.J.フォンタナがいた。チャック・ベリーにはジョニー・ジョンソン、ローリング・ストーンズにはイアン・スチュワート。そしてジミ・ヘンドリックスにもノエル・レディング、ミッチ・ミッチェルがいた。
そう、彼らはビッグ・アーティストの音楽をしっかりと支えるサポート・ミュージシャン、“サイドマン”なのだ。サイドマンの存在抜きにして大スター達の音楽の本質は語れない。
1950年代中期にアメリカで開花したロックンロール、その10年後に世界を制覇したブリテッシュ・ロック。この現代のロックのルーツはブルースだ。二十世紀が生んだアメリカの文化、ブルースをアメリカ全土からイギリスへ、そして世界中に浸透させた巨人として忘れられないのがマディ・ウォーターズとハウリン・ウルフだ。二人は素晴らしい作品を次々に誕生させながら強烈なステージでファンを魅了した。そのレコーディングやライヴでマディをサポートしていたのがパイントップトップ・パーキースとウィリー“ビッグ・アイズ”スミス。そしてウルフのギタリストを務めたのがヒューバート・サムリン。本作はブルース界のサイドマンとして今日の音楽の基盤を築き上げた3人の足跡を見事に描いた音楽映画である。(Notes by Mike Moshitani/越谷 政義)
上映期間 | 1/4(土)~1/10(金) |
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上映時間 | 12:20 |
当日料金 | 一般・大学・高校:1,500円/シニア:1,200円/障がい者・同伴者(1名まで):各1,000円 |