はみ出していく。よし、はみ出していこう。
暮らしの場所を限られてきた人たちがいる。自閉症と重度の知的障害があり、自傷・他害といった行動障害がある人。世間との間に線を引かれ、囲いの内へと隔てられた。そんな世界の閉塞を、軽やかなステップが突き破る。東京の街角で、介護者付きのひとり暮らしを送る人たち。タンポポの綿毛をとばしブランコに揺られ、季節を闊歩する。介護者とのせめぎ合いはユーモラスで、時にシリアスだ。叫び、振り下ろされる拳に伝え難い思いがにじむ。関わることはしんどい。けど、関わらなくなることで私たちは縮む。だから人はまた、人に近づいていく。
監督 | 宍戸大裕 |
作品データ | 2018年/95分/日本 |
配給 | 映画「道草」上映委員会 |
上映期間 | 2/23(土)~3/8(金) |
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当日料金 | 一般:1,800円/大学・高校:1,500円/シニア:1,000円 |