©Pennebaker Hegedus Films / Jane Balfour Service |
激動の1968年の秋、ゴダールは『1AM』(『ワン・アメリカン・ムービー』)なる企画のため、アメリカ合衆国の反体制的な政治と文化の状況に目を向ける。カメラを回すのは、ダイレクト・シネマの旗手リーコックとペネベイカーである。だが、ヌーヴェル・ヴァーグを牽引した末にいまや商業映画と訣別するに至ったゴダールと、ドキュメンタリー映画界の革命児たちの夢の共同作業は編集段階で頓挫してしまう。『1PM』は、ゴダールが放棄したフッテージをペネベイカーが繋ぎ合わせて作った映画である。
ここでは、現実と虚構を掛け合わせようとするゴダールの目論見と、現実を未加工のまま提示しようとするダイレクト・シネマの手法がせめぎ合っている。
黒豹党のエルドリッジ・クリーヴァーの談話や、ジェファーソン・エアプレインの印象的なパフォーマンスを捉えた記録映像を通じて、ありえたかもしれないゴダール映画を透かし見るのも一興だろう。
監督 | D・A・ペネベイカー/リチャード・リーコック |
出演 | ジャン゠リュック・ゴダール/リップ・トーン/ルロイ・ジョーンズ/エルドリッジ・クリーヴァー/トム・ヘイドン/ジェファーソン・エアプレイン |
作品データ | 1971年/アメリカ/カラー/90分/DCP |
配給 | アダンソニア/ブロードウェイ |
上映期間 | 4/22(土)~5/12(金) |
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上映時間 | 16:20 |
当日料金 | 一般:1,800円/大学・高校:1,500円/シニア・障がい者:1,000円 |