ロケット・マツ率いるアコースティックオーケストラバンド、パスカルズのドキュメンタリー。2021年の春と2022年の春に行われたメンバーのチェリスト三木黄太さん追悼ライブの模様を中心に、伊勢真一監督が彼らの音楽を映し出す。
監督 | 伊勢真⼀ |
出演 | ロケット・マツ/あかね/金井太郎/知久寿焼/原さとし/松井亜由美/堀口奈音/ うつお/大竹サラ/坂本弘道/永畑風人/石川浩司/横澤龍太郎/三木黄太/菅原雄大/四家卯大/うえむらまさゆき/友部正人 |
作品データ | 2023年/97分/カラー/DCP |
配給 | いせフィルム |
東北地方の山奥にある「タイマグラ」と呼ばれる小さな開拓地で暮らすマサヨばあちゃんの日々は、畑を耕し、山の恵みを受け、自然とひとつになった豊かな暮らしだ。生きることの原点を追いかけたドキュメンタリー。
監督 | 澄川嘉彦 |
出演 | 向田久米蔵/向田マサヨ/奥畑充幸/山代陽子 |
作品データ | 2004年/110分 |
植民地支配のなか日本で生きることを選ばざるをえなかった在日コリアン1世。
戦争を語れる最後のハルモニ(在日おばあさん)たちは次世代に何を残そうとしているのか?貴重なフィルムとともにその生き様を紐解く。
監督 | 金 聖雄 |
出演 | 川崎のハルモニたち |
作品データ | 2023年/日本/125分/ドキュメンタリー映画 |
配給 | Kimoon Film |
ドイツ北部、ハンブルクを舞台に、第二次世界大戦中にナチの人体実験で犠牲となった20名のユダヤ人の子どもたちと、彼らを忘れまいと悲劇と向き合い続ける現代ドイツ、そしてヨーロッパの人々の営みを描いたドキュメンタリー。
監督 | 東志津 |
語り | 吉岡秀隆 |
作品データ | 2022年/日本/108 分/カラー/ステレオ/日本語・ドイツ語・英語 |
配給 | S.A プロダクション |
「イスラエルのガザ攻撃(2008年12月―1月)は約1400人(7割が民間人)の犠牲者を出した。被害は人命や建物に限らず、工場や農地など産業基盤も破壊された。その被害の実態をガザ住民の遺族や関係者の証言を元に詳細に報告する。
監督 | 土井敏邦 |
作品データ | 86分 |
©2023 SUNSET FILMS |
99%のお産が病院やクリニックといった医療施設で行われている日本で、助産所や自宅での出産という「1%の選択」をした4人の女性と、彼女たちをサポートする助産師の日々を見つめたドキュメンタリー。
監督・撮影・編集 | 吉田夕日 |
出演 | 辺愛(つむぎ助産所)/神谷整子(みづき助産院) |
作品データ | 2023年/106分/日本 |
配給 | リガード |
激しくもわが拠り所探りきて 障害持つ身に「いのちにありがとう」
「えんとこ」は遠藤滋のいるトコ。縁のあるトコ。ありのままのいのちを生かし合いながら生きる…トコ。
ベッドの上で歌が生まれる。遠藤滋と介助の若者たちとの触れ合い…。25年に及ぶ相聞歌、『えんとこの歌』に耳を澄ませてほしい。
自らを他人と比ぶることなかれ 同じいのちは他に一つなし
監督 | 伊勢真一 |
出演 | 遠藤滋/「結・えんとこ」介助者のみなさん |
作品データ | 2019年/日本/96分 |
配給 | いせフィルム |
「なんなの、これ?」俳優・富田望生が謎の喫茶店に寄り道したことから始まる摩訶不思議な物語。
喫茶店の店主(齋藤陽道)は、セロハンテープでつくられた奇妙なメガネをかけている。店主に促され、望生がメガネをかけてみると、なんと日常の景色がアートだらけの世界に大変身!不思議なメガネに導かれるように、望生は独創的な作品をつくるアーティストたちと出会っていく。
落ち葉を折りこみ動物を創り出す青年、鳥を描き続ける青髪の女、毎日欠かさずコンビニで自分の顔をコピーする男… 個性豊かなアーティストたちの唯一無二の表現と生き様に刺激を受け、望生は自分の表現を模索しはじめる。
アートを巡る旅をカラフルに彩るのは、楽団「パスカルズ」。
本作のために書き下ろした楽曲を演奏するだけでなく、出演も! 富田望生をよりファンタジックな世界に誘っていく。
どこまでがドラマで、どこからがドキュメンタリーなのか?さあ 望生と一緒に、メガネをかけよ、旅へ出よう!
監督・脚本 | 伊勢朋矢 |
出演 | 富田望生/齋藤陽道/パスカルズ/伊勢佳世/万里紗/窪瀬環 |
出演アーティスト | 渡邊義紘/ミルカ/高丸誠/井口直人/自然生クラブ/杉本たまえ/曽良貞義/小林伸一 |
作品データ | 2024年/日本/110分/5.1ch |
配給 | Planetafilm |
描くことについて/西村一成
僕は日々ひたすら絵を描きつづけている。呼吸し、食べ、排泄し、眠るのと同じようにだ。線は僕の肉体の延長としてうねり、色は僕の精神の明滅を強烈に映し出す。それは世界との直感的な交錯によって瞬発的に繰り出される。描きあげた末に僕は疲れ果てて倒れ込む。そのとき絵は、僕と不可分な、一人の人間のナマの姿だ。しかし決して個人的な表現として完結はしない。人は抗うことのできない天変地異の世界を生き抜いているが、いかに時空的に隔たっていようとも、その波動は今ここに伝わってくる。僕にできることといえば、その波を感受し、祈ることしかない。だから僕の絵の中に彫り出される図像は、祈らずにいられない根源的衝動が形づくる現実だ。どんな状況であれ、人はこの世界を必要としている。僕も日々ひたすら世界を感じつづけている。僕自身と、そして誰かの生(せい)のために。
監督・撮影 | 伊勢朋矢 |
出演 | 西村一成 |
音楽 | ロケットマツ (パスカルズ) |
作品データ | 2024年 /日本/5.1ch/101分 |
配給 | Planetafilm |
語られなかった声に、耳を澄ませてみたい。
父をいとおしむ気持ちを込めながら あの戦争の時代の「真実」を描くドキュメンタリーは可能だろうか
日本・インドネシア・オランダ─ 亡き父を想う旅で辿り着いた“戦争”の真実。
戦時中、日本はアジア各地を占領し植民地解放を謳った。記録映画編集者・伊勢長之助(1912~1973)は、「文化戦線」の一員としてインドネシアに渡り、大東亜共栄圏という名目でプロパガンダ映画を創った。
長之助の長男・伊勢真一(ドキュメンタリー映像作家)は、父たちがどんな思いで国策映画を手がけたのかを知るために、30年程前から取材を始める。父の足跡と父たちが創った“幻のフィルム”の行方を追う長い旅。 やがて、その旅に伊勢真一の長男・伊勢朋矢(ディレクター)、長女・伊勢佳世(俳優)も参加する。父から子へ、そして孫へ、時代の記憶が手渡されていく。
オランダで発見されたその国策映画は、およそ130本。日本未公開の貴重なフィルムである(『隣組』『東亜のよい子供』『防衛義勇軍』『ロームシャ』『マラリア撲滅』等)。
監督 | 伊勢真一 |
出演 | 伊勢長之助/伊勢真一/伊勢佳世/カディルマン/ロシハン・アンワール/ジャカルタの人々 |
作品データ | 2021年/カラー/88分/DCP |
配給 | いせフィルム |
第二次世界大戦後、昭和23年に行われた極東軍事裁判の速報ニュース。 日本がアジアを植民地化していく過程を描き、大東亜戦争(太平洋戦争)の日本の戦争責任を問う。 映画は憲法第九条「戦争放棄」をメッセージして終わる。 戦時中、国策映画に関わった伊勢長之助をはじめとする映画人による製作。
作品データ | 日本/1948年/25分 |
静岡県井川山林を舞台にした東海パルプのPR映画。 親友だった映画人、瀬川順一カメラマンによって捉えられた森と、 山で働く人々が向き合う四季を、伊勢長之助の編集が詩いあげた作品。 森を育て森に育まれて生きる人々のドキュメンタリーは今の時代にも、多くのことを語りかけている。
作品データ | 日本/1972年/50分 |
戦前・戦中・戦後にわたって、ルーペをのぞき続けたひとりの映画人、瀬川順一(『奈緒ちゃん』のカメラマン)の記録。
監督 | 伊勢真一 |
作品データ | 日本/1996年/90分 |
配給 | いせフィルム |
「奈緒ちゃんシリーズ」第1弾!
てんかんと知的障がいを持つ少女・奈緒ちゃんの、8歳から成人式までの12年間を追ったヒューマンドキュメンタリー。障がいのある子を持つ家族の日常を、淡々と、そして静かに見つめ続け、映画は❝しあわせ❞について問いかける。
監督 | 伊勢真一 |
作品データ | 日本/1995年/98分 |
配給 | いせフィルム |
「奈緒ちゃんシリーズ」第2弾!
奈緒ちゃんのお母さんと仲間たちは、地域作業所「ぴぐれっと」を起ち上げ、やがてハンディキャップを持つ人々やその家族を支える場へと成長していく。
監督 | 伊勢真一 |
作品データ | 日本/2002年/98分 |
配給 | いせフィルム |
「奈緒ちゃんシリーズ」第3弾!
8歳だった奈緒ちゃんも30歳を超える年になり、家族はグループホームへの自立を考え始める。揺れ動く家族の葛藤を優しく描く、奈緒ちゃん一家それぞれの、自立と成長の物語。
監督 | 伊勢真一 |
作品データ | 日本/2006年/105分 |
配給 | いせフィルム |
「奈緒ちゃんシリーズ」第4弾!
障がいをもつ奈緒ちゃんと家族の35年の記憶。
そばにいるときも、いないときも、家族の物語はつづいています。
障がいをもちながらも天真爛漫な長女、奈緒ちゃん。やさしくて働き者のお母さん。お酒とゴルフが大好きなお父さん。スポーツ万能の弟。笑ったり泣いたりしながら営まれる家族の日々を、カメラは35年間、丁寧に記録し続けました。…どこかで見たことのあるような台所やリビング、いつもの会話いつものやりとり。そして、家族の誰かや自分の悩み…『やさしくなあに』は家族の映画です。観た人はきっと、自分自身の家族との日々を思い返すでしょう。
監督 | 伊勢真一 |
出演 | 西村奈緒/西村記一/西村信子/西村大乗/内田三郎/プーちゃん/「ぴぐれっと」のみんな |
作目データ | 2017年/日本/110分 |
配給 | いせフィルム |
上映期間 | 7/27(土)~8/7(水) |
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上映時間 | 10:00 |
当日料金 | 一般:1,500円/大学・高校:1,300円/シニア:1,200円/障がい者:1,000円 |
備考 | 【特別料金】『Pascals』『アリランラプソディ』『日日芸術』『かいじゅう』 一般:1,800円/大学・高校:1,500円/シニア:1,200円/障がい者:1,000円 |