※10/29(日) タイムスケジュール変更のお知らせ
<10月29日(日)変更後スケジュール>
①10:00~『KAMIKAZE TAXI』上映後 原田眞人監督ティーチン
②12:50~『情熱の大河に消える』上映後 棚瀬あずささん(東京大学大学院准教授)トークイベント
③15:05~『ある詩人への旅路』
日本初公開
ベラスコ将軍率いるいわゆる軍部革命政権によって公布された農地改革法(1969年)は、ペルーの土地と市民権をめぐる闘争に重大な変化をもたらした。ペルーの映画はこの変化を記憶として焼き付けていったが、その多くが姿を消していった。それは、ペルーが記録のない国であることが、多くの人々の利益になったからであった。50年たった今、再構築し、戦車や銃以上に、写真や物語が強力なことを問い直す。ペルー現代史のマスターピースといえる怪作。
監督:ゴンサロ・ベナンテ・セコ
作品データ:2019年/110分/ペルー/ドキュメンタリー
©COPYRIGHT,”LA PASIÓN DE JAVIER” IMAGIA FILMS DERECHOS RESERVADOS 2019 |
日本初公開
情熱的で型にはまらない文学生ハビエル・エロー。父親には、詩人となることに反対されていた。やがて、世界青年フォーラムに招待され訪れたパリでマリオ・バルガス・リョサと出会い、キューバ革命について意見を交換する。ラテンアメリカの不平等を克服するには革命しかないと確信した彼は、ゲリラ・グループに参加することを決意するが・・・。
監督:エドゥアルド・ギジョッド
出演:ステファノ・トッソ/バニア・アシネ
作品データ:2019年/ペルー/100分/スペイン語
Quechua Films Perú S.R.L./Nakuy S.A.C. ©2019 |
ペルーの最も重要な詩人でありゲリラ戦士のハビエル・エローは、1963年に21歳の若さで殺害された。詩人ハビエル・エローの大姪であるアリアルカは、ある日彼のトランクを発見する。そこには、彼女が知らなかった歴史が閉まってあった。ハビエルを知る人々と手紙や詩を通じて、ハビエル・エローの人生追うドキュメンタリー。
監督:ハビエル・コルクエラ(『わたしはここにいる』)
音楽:パウチ・ササキ(『名もなき歌』 )
作品データ:2019年/ペルー・スペイン/96分/スペイン語/ドキュメンタリー
©manabuyamamot |
2021年、舞踏家・三浦一壮はペルーの演劇祭に招聘された。アヤクチョから首都リマ郊外のカラポンゴを巡り、ペルーの演劇人たちとワークショップなどを行いながら親交を深めていく演劇ロードムービー。演劇祭出演のアーティストのパフォーマンスも見応えがある。
監督:山本学
出演:三浦一壮
作品データ:2022年/84分/ペルー・日本/日本語、英語、スペイン語/ドキュメンタリー
© Takashi Homma |
アンデス地方アヤクチョ出身の音楽家イルマ・オスノは、秩父に暮らしている。ペルーと秩父というまったく無縁であるはずの二つの土地を結ぶ一人の女性の屈託の無い生き様を鮮やかに映し出し、音楽とともに強く生きるアヤクチョの人々の姿をありありと描く
※『アフロ・ぺルビアン・ビート』と併映
監督:ホンマタカシ
出演:イルマ・オスノ/笹久保伸
作品データ:2019年/60分/日本/日本語、スペイン語、ケチュア語/ドキュメンタリー
©1994 PONY CANYON INC. |
恋人を所属する組織に殺され組織を裏切ったチンピラの達男は、偶然出会ったペルー育ちの日系人タクシードライバーと逃亡を共にする。やがて二人の間には友情が育まれていく。二人の交流を描いたロードムービー。瀬木貴将によるケーナの音色が美しく響く。
監督:原田眞人
出演:役所広司/高橋和也/片岡礼子
作品データ:1995年/日本/135分/35ミリ
© 2017 SIRI /DHF/COTD |
日本初公開
ペルーの伝統的な民芸品であるレタブロ作りに励む青年は、父親が抱える悲痛な秘密を偶然知り、深い信仰心と伝統を守ろうとする生々しい現実と、想像以上に深い父親とのつながりに直面することになる。LGBT+作品としても注目された。
監督:アルバロ・デルガド・アパリシオ
出演:ジュニオール・ベハー・ロカ/アミエル・カジョ(『サミチャイ、牛飼いの祈り』)/マガリ・ソリエル(『悲しみのミルク』、『わたしはここにいる』)
作品データ:2017年/ペルー/102分/ケチュア語、スペイン語/スペイン語字幕付
©ARDE LIMA de Invasión Drag. |
日本初公開
アメリカの人気リアリティ番組『ル・ポールのドラッグ・レース』でお馴染みのドラッグ・クイーンたちが、2017年リマで公演を行った。そのパフォーマンスやメッセージは、保守的なペルーにどのように受け入れられるのか?ペルーの閉ざされたLGBTQ+コミュニティを大きく開花させ、新たな輝きへ第一歩を踏み出す様子が描かれる。
監督:アルベルト・カストロ・アンテサナ
出演 タニー・デ・ラ・リーヴァ、ジョージ・ハート
作品データ:2020年/ペルー/78分/スペイン語、英語/ドキュメンタリー
©︎Henry Armando Vallejo Torres |
田舎の少年エリスバンは仕事を求めてプノにある友人宅を訪ねるが、図らずも路上生活を始めることになる。自身の孤独を浮き彫りにするようなその街で、住む場所も金銭もなく、雑多な仕事をして糊口を凌ぐ日々。だが、その経験の積み重ねが、やがて彼の未来に希望をもたらす。
監督:ヘンリー・バジェホ・トルレス
出演: ヘスス・ルケ、ギャビー・ワイワ
作品データ:2021年/ペルー/92分/スペイン語、ケチュア語
©AGUA DULCE FILMS – FERNANDO COLOMO PC 1998 |
日本初公開
1987年にアストゥリアス皇太子賞平和部門を受賞したリマ市ビジャ・エルサルバドル地区の黒人女性リーダーマリア・エレナ・モヤの殺害された最後の年を描く。
監督:アルベルト・ドゥラント
作品データ:1998年/ペルー/106分/スペイン語
©️2020 Lfante Films. Todos los derechos reservados. |
日本初公開
ペルーを36年ぶりのワールドカップ出場に導き、歴史に名を刻んだペルー代表ストライカー、ジェフェルソン・ファルファンの半生を描いた伝記映画。最貧困地区で生まれた彼は、サッカーと出会い逆境を乗り越えながら、“ストリート育ちの10番 “となっていく。また、撮影は故郷のビジャ・エル・サルバドル地区にて行われた。
監督:マルティン・カサピア・カサノバ
出演: ジャン・フランコ・サンチェス/フアン・カルロス・レイ・デ・カストロ/エミラム・コシオ(『ロムロとフリタ 秘密の恋のカーレース』)
作品データ:2020年/ペルー/100分/スペイン語
© 2021 American Condors. |
ペルー南部、アンデスのアイマラ族コミュニティでは、アルパカ農家に古くから伝わる祭りがある。アルパカの繁殖と多様性の維持を“Pakucha(アルパカの精霊)”に祈願す儀式が行われている。儀式を通じ、アンデス文化の深みへ没頭し、新しい生命の起源となる神秘に満ちた世界へと導かれる。
監督:ティト・カタコラ
撮影:オスカル・カタコラ(『アンデス、ふたりぼっち』)
作品データ:2021年/ペルー/80分/アイマラ語/ドキュメンタリー/スペイン語字幕付
©2017 Guarango Filmes |
日本初公開
アフロぺルー文化の中心地チンチャに集うミュージシャンたち。聴衆をペルーのアフリカ文化遺産のリズム、メロディー、ダンス、楽器に浸らせ、この豊かな遺産を再解釈し、世界と共有する。
※『アヤクーチョの唄と秩父の山』と併映
監督:エルネスト・カベジョス(『クッキング・アップ・ドリームス』)
作品データ:2017年/ペルー/18分/スペイン語/ドキュメンタリー
©Derechos Reservados/Copyrighe QUINTA IMAGEN / QUECHUA FILMS 2020 |
日本初公開
海抜5000メートルを超えるペルー・アンデスの高地。農夫のセレスティノが牛のサミチャイとともに、アンデスの孤独と高度から癒しの旅を始める。モノクロの映像が静寂さを際立たせている。
監督:マウリオ・フランコ・トッソ
出演:アミエル・カジョ(『レタブロ』)
作品データ:2020年/ペルー/86分/ケチュア語・スペイン語/モノクロ/スペイン語字幕付
©NÓMADE FILMS. DERECHOS RESERVADOS. |
3人の写真家が、30年前に撮影した6枚の写真を持ってアヤクチョの高地に戻ってきた。彼らは、写真に写る人々の捜索を始めた。写真による記録と人々の証言は、センデロ・ルミノソに対しての抵抗の記憶と勇敢な物語を甦らせる。写真に写る眼光は、強烈な程に胸に突き刺さる。
監督:ジュディス・ベレス・アガイン
作品データ/2018年/ペルー/83分/ドキュメンタリー
上映期間 | 10/21(土)~11/3(金) |
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上映時間 | 作品案内参照 |
当日料金 | 一般:1,600円/大学・高校:1,300円/シニア:1,200円/障がい者:1,000円 |
特別鑑賞券 | 3回券:3,600円 ※WEB予約ではご利用いただけません。 |