ウォン・カーウァイの『楽園の瑕』も、アン・リーの『グリーン・デスティニー』も、ホウ・シャオシェンの『黒衣の刺客』も、もしもこの人がいなければ作られることはなかっただろう。
京劇の影響のもと、アクション映画を芸術の域にまで高め、中華圏としては初めてカンヌ国際映画祭での受賞を果たし、世界に知られることとなった伝説の監督・キン・フー。その彼が宋時代の古典「西山一窟鬼」に想を得て作り上げた、妖しと幻想の世界が交錯する美しい武侠ファンタジー劇。
「風景の余白のとり方やライティングなどたいへん神経質に撮影を進めた」と監督が語り、それに呼応して「風景や空間に焦点を当てるキン・フー監督独特の映像美を存分に堪能できる名作」と称賛されている。
2016 年ヴェネチア国際映画祭で、4K デジタル修復・完全全長版『山中傳奇』がワールドプレミア上映され大絶賛を博した。日本ではこれまで、2 時間の短縮版が映画祭等で上映されてきたのみ、今回が日本劇場初公開であり、しかも4K デジタル修復・3 時間12 分という完全全長版での上映となる。
監督 | キン・フー |
出演 | シルヴィア・チャン/シュー・フォン/シー・チュン/ティエン・フォン |
作品データ | 1979年/台湾=香港/192分/シネマスコープ/DCP(※上映は原板から変換した2K上映) |
配給 | オリオフィルムズ/竹書房 |
上映期間 | 11/24(土)~1/11(金) |
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上映時間 | 10:30 |
当日料金 | 一般:1,800円/大・高:1,500円/シニア:1,000円 |