バンコクナイツ

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BN©Bangkok Nites Partners 2016

空族、富田克也監督の最新作『典座 -TENZO-』の本年の公開を記念して、K’s cinemaでは“移民・土方・ヒップホップ”をテーマに地方都市の現状を描いた空族の代表作『サウダーヂ』(2011)、バンコクの日本人向け歓楽街タニヤから、タイの東北地方イサーン、ラオスまでに至る壮大なロードムービーでありながら、ベトナム戦争等のインドシナ半島における戦争の傷跡を辿る『バンコクナイツ』(2016)の2作を一週間限定で一挙上映!

 

タイの首都、バンコク。日本人専門の歓楽街タニヤ通りの人気店、「人魚」でNO.1のラックは、イサーン(タイ東北地方)からバンコクへ出稼ぎに出て5年が経った。日本人のヒモ、ビンを連れまわし高級マンションで暮らす一方、ラックの支える大家族は、遥かラオスとの国境を流れる雄大なメコン川のほとり、ノンカーイ県に暮らしていた。確執が絶えない実母ポーンと今は亡きアメリカ軍人だった2番目の父との息子、ジミー。ラックは種違いの弟ジミーを溺愛している。
ある晩、謎の裏パーティーで、ラックは昔の恋人オザワと5年ぶりに再会する。ノンカーイから出て来たてだったラックの初めての恋人がオザワだった。元自衛隊員のオザワは、今では日本を捨てバンコクで根無し草のようにネットゲームで小銭を稼ぐしかない沈没組。オザワがラックに会うには金がいる。戸惑うふたり…。そんな折、オザワはかつての上官で、現在はバンコクで店を営む富岡にラオスでの不動産調査を依頼される。
かくして、いくつもの想いを胸に秘めたラックとオザワは、バンコクを逃れるように国境の街ノンカーイへと向かうことになったが…
古来、国境紛争に翻弄され続けたイサーン。物語はその雄大な“イサーンの森”の闇の奥へ、舞台はやがてラオスへと、かつてインドシナを深く抉ったベトナム戦争の癒えぬ傷を映しはじめる―。

 

監督 富田克也
出演 スベンジャ・ポンコン/スナン・プーウィセット/チュティパー・ポンピアン/タンヤラ ット・コンプー/サリンヤー・ヨンサワット/伊藤仁/川瀬陽太
作品データ 2016/日本・フランス・タイ・ラオス/DCP/182分
配給 空族
上映期間 8/10(土)~8/16(金)
当日料金 一般・大学・高校:1,500円/シニア:1,000円
備考 2作品割引:1,000円(『サウダーヂ』半券提示)
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