(c)2018 Koichi Onishi |
視力を失い、唯生きる為に 三味線と共に彷徨った高橋竹山と苦難の世を渡った名もなき北東北の人々の魂が 三弦の音色とともに蘇る。
津軽三味線の巨星、故初代 高橋竹山。明治に生まれ、幼少期に煩った麻疹が元でおおよその視力を失う。北東北の過酷な環境の中、三味線を習い、門付けをしながら乞食同然に彷徨った。生前、竹山は「津軽のカマリ(匂い)がわきでるような音をだしたい」と語っている。恨めしくも愛おしいこの土地に初代竹山は終生拠点を置き、津軽の音を探し続けた。映画は、残された映像や音声、生身の竹山を知る人々の言葉を拾いながら、彼の人生や心模様を呼び覚ましていく。
この映画のもう一人の主要人物、二代目 高橋竹山。1997 年に襲名をした女性三味線演奏家である。映画の中で、二代目は師とともに訪れた沖縄や三陸野田村などを巡り、初代竹山を再確認していく。そして、かつて過ごした津軽に久しぶりに帰り、師の墓前に花を手向ける。再び師と向き合った二代目は、襲名後、初となる青森市内での単独コンサートに臨み、目の覚めるような素晴らしい三味線の音を響かせる。
監督 | 大西功一 |
出演 | 初代 高橋竹山/二代目 高橋竹山 |
作品データ | 2018年/日本/104分/DCP/モノクロ・カラー |
配給 | 太秦 |
上映期間 | 11/23(土)~11/29(金) |
---|---|
上映時間 | 12:10 |
当日料金 | 一般・大学・高校:1,500円/シニア:1,000円 |